2008/11/08

ブランド再生工場―間違いだらけのブランディングを正す / 関橋 英作

「キットカットできっと勝つ」…この語呂遊びをうまくキャンペーンに仕上げた著者のブランド再生論。

内容云々の前にまず、著者に対して
 「この人はとにかく人が好きなんだなぁ」
 「『伝える』ということを大事にしている人なんだなぁ」
と感心しました。ていねいな文章の書き方、シンプルでわかりやすい言葉遣いからそのことがひしひしと伝わってきます。

小難しいブランディングの本を読んでみて、読んだ直後は何かを達成したつもりにはなるけれど
「結局ブランディングってあまりよくわからないなぁ……」
と思ってしまう、でも、もっとブランドについて知りたいという方におすすめの一冊です。


【キーワード・フレーズ】:6つ

1.マーケティングは
 ・「『人が人のことを考える』、このことに尽きる」
 ・「心理学にいちばん近い経済学」

2.ブランドとは
 ・「人の『心』の中で育つもの」
 ・「人との強い『絆』を作るもの」

3.ブランディングに必要なものは
 ・機能ベネフィット
 ・情緒ベネフィット
 ・インサイト
 ・ブランド・パーソナリティ
 ・ブランド・ゴール
 ※いずれも、絞り込んだシンプルな言葉で

4.インサイトには
 ・「カテゴリーインサイト」
 ・「世代インサイト」
 ・「社会インサイト」

5.ブランド再生は
 ・「隠れ価値発見」

6.[その他]
 ・「メディア・ニュートラル」
 ・「広告から個告へ」



2008/09/21

アイデアのつくり方 / ジェームス W.ヤング

「アイデアの『つくり方』」
――この言い回しがこの本の内容を過不足なく表現しています。

「発想」についての基本原理・方法が短くまとめられていて短時間でパッと読めるにもかかわらず、書かれていることは一生モノ。

読んでいて、「そうだったのか!」という意外な発見・驚きはあまりないのですが、「そうそう!」と納得し、自分が意識せずやってきたことを言葉にまとめて書いてくれていて、「よくまとめてくれた!」と思います。
「アイデアを考えるとはこういうことだな」と再認識できます。

企画やデザイン、技術にかかわるすべての人に、ぜひ読んでもらいたい一冊。


【ポイント】:3つ
・アイデア = 一定の明確なプロセス(フォード車の製造と同じ)
・アイデアの原理 = アイデアは「既存の要素の組み合わせ」
・アイデアのプロセス =
 1)データ集め
 2)データの咀嚼
 3)データの組み合わせ
 4)ユーレカ(発見)の瞬間
 5)アイデアのチェック


2008/09/18

ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition/ロビン・ウィリアムズ

「プロのデザイナーではないけれど、よいデザインのものが作りたい。」
そんな思いに応えてくれる一冊。
この一冊を読むだけで突然良いデザインができるようになるわけではありませんが、平面デザインの(とっても重要な)基本的な考え方を知ることができます。

基本原理として4つ。
たった4つ、だけど、とっても大事な4つ。


【キーワード】:4つ
 1.整列
 2.近接
 3.反復
 4.コントラスト



ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか/梅田望夫

これまでのウェブ、これからのウェブを俯瞰し、「今のこの時代をどう生きるべきか」のヒントを示してくれる一冊。

今の僕はGoogleなどのサービスをせいぜい利用するだけでウェブのことはよくわかっていない。だから、ここに書かれていることの意味はすべてはわからなかった。
だが、僕にとって(そして、僕の世代にとって)とても重要なことがこの本に書かれてあることはわかったし、この本を読んでいて僕が純粋に「ウェブの明日」にワクワクしたのは確か。

著者に対して素朴に
「僕もこの人みたいな姿勢で生きていきたい」
と思った。

楽しみながら、戦略を持って、勤勉にやれば、未来はもっと楽しい。



これからも何度も何度も繰り返し読み返すであろう本。

【キーワード】:4つ
 1.志向性(好き)
 2.勤勉さ
 3.高速道路とけもの道
 4.ロールモデル





合わせて読みたい:
ウェブブック『生きるための水が湧くような思考』(梅田望夫著)