2009/12/26

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ! / 中村文昭



お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!

最近の自分の仕事ぶりを振り返ったときに「テクニックに走り過ぎているような気がするなぁ…」と漠然と感じ、テクニック以前の心構えの部分を自分自身でもう一度見直したい!と思い、この本を手に取りました。
Amazonのレビューから、「泥臭いやり方で周りの人、お客様を大切にしながら働いている人」という印象を著者に対して持った上で読み進めたのですが、最後まで読み終えてもその印象は変わりませんでした。

僕なんかは、毎日仕事を続けているうちに「もっとスマートに仕事がしたい」「クリエイティブな仕事がしたい」とついつい自分のことを第一に考えてしまうのですが、、、著者中村文昭さんの語りを聞いているうちに、そんな風に自分のことを大切にしながら働くよりも「人を喜ばせたい」と人のことを第一に思い、そのために泥臭く懸命に働く方が、結果的に自分がもっと豊かになるし、人生がもっともっと楽しいものになるんだろうなぁ、とつくづく思いました。スマートではなくても、本当に人を大切にして、思いやりのある働き方ができるのは、かっこいいことです。

ちょっと行き過ぎで参考にはならないかも、、、と思った部分もごく一部ありましたが、全体的には大いに感化される非常に良い本だと思います。

ついつい短期的に見返りを求めてしまったり、テクニックに走ってしまったりするけれど、もっと大きく生きたい!と思う人(僕です)におすすめです。


目次と、読んでいて特に突き刺さったポイントを以下に引用しておきます。

目次:
第1章 人の心は、足で歩いて手でつかめ
第2章 尊敬する人のご縁で、人生が濃くなる
第3章 「人たらし」の本質は、人を喜ばせること
第4章 頭も資格も、お金もいらない
第5章 人を育てるとは自分が育つこと


突き刺さったポイント:

「この人だ!」と思える人から物を買え
(廃業した元畳屋さんが自分の家族のためだけに畳を作ってくれたことに感動して…)
人が、「この人のため」と思いをこめた品物には、値段のつかない価値が生まれると強く実感しました。僕も、物を買うお店はひとつに決めることにしています。
(中略)
お店ひとつとっても僕は、細い糸をあちこちたくさん張りめぐらすより、太い糸をビシッと張って、絶対切れないご縁をつくっておきたいと思っています。


路上も街中も「人好き」になる訓練の場
みんなロボットではないのです。そう考えれば、せめて「がんばってね」と言いながら受け取るのがエチケットですし、人を好きになるための訓練にもなります
(中略)
「一期一会」という言葉もあります。今、出会った人にもう一度会えるかどうかわからないのです。ですから、ビラ配りの人との一瞬の出会いでも、心を通じ合わせることができるなら、人生が豊かになるのではないでしょうか。


お歳暮は絶対、直接もっていく
自分の手でもっていく、というところがミソです。百貨店から送られてくる仰々しい木箱やごていねいな包みより、本当においしいものが少しあるほうがうれしかったりするものです。


磁力のある目標にたどるつく欲望ムクムク想像術
最後の目標にたどりつきたかったら、目標を具体化したうえで、そこに本能をくすぐることをちょっとだけ付け足しておくと完璧です。そうすると絶対に達成したくなります。それが磁力となって、あとはそこへ向かってただ突き進んでいくだけということになります。


魚一匹へのこだわりで、どんな店でも「ブランド」になれる
商売は、ただお金儲けのためにやっても、お客様を満足させることはできません。その店の哲学というか、提供するサービスに揺るぎのない自信があってこそ、お客様も、店のスタッフも引きつけることができるのです。


裏方の仕事に目が届かない人はリーダー失格
(業者の方が入ってくる出入り口を掃除して、業者の人にも気持ちよくなってもらいたい、という話の後に…)
何度もいってきましたが、この世の中、人と人とのつながりで成り立っているのです。業者と取引先の関係で終わるか、さらに人と人とのつながりになるかは、こんな心構えひとつなのではないでしょうか。ビジネスをとどこおりなく進めたいだけならば、全社の関係でもこと足りるでしょうが、それだけで終わらせたくないならば、業者さんにも感謝の気持ちをもって、人と人との関係を深めていくといいと思います。


第一印象の悪いお客様をねらえ!
(少し難しいお客様に接するときに…)
相手のためだと思ったら、できません。しかし、「これは自分という人間がもう一歩上に挙がるためのハードルを越えるチャンスだ」と思えば、案外できてしまうものです。優しさ、いたわり、わかちあい、そういうものを届けて届けて届けつづけて、五回やってだめなら十回、十回やってだめなら二十回と、その人に届けつづけます。それでも相手が変わってくれないこともあるでしょう。でも、自分自身は、きっと変わっているはずです。


2009/12/12

創造経営の戦略 / 紺野 登

創造経営の戦略

博報堂で国際マーケティング、都市開発を担当した後、多摩大学大学院の客員教授を務めている著者の「創造経営論」入門。

現状を少しだけ良くするような「カイゼン」策は日々の仕事の中で多少は思いつくのですが、現状を大きく良い方向に動かす「イノベーション」と言えるようなものは今のままだと起こせそうにもないなぁ、起こしたいなぁ、という(軽い気持ちで)読みました。
結果として、私が当初求めているものは本書には載っていませんでしたが、「現代(2009年頃)の顧客価値のあり方」について漠然と頭の中で思っていたことがこの本の中で整理されて書かれており、その意味で非常にためになりました。
具体的には、
「創造」が重要とされる時代背景
情緒的価値の重要性
などについて丁寧で細かい説明がなされています。

現在(2009年頃)の顧客価値のあり方、それを生み出すための方法論について幅広く知りたい方におすすめです。

著者の方の今後のアウトプットにも注目していきたいと思います。


以下、刺さったキーワードとくだり。

キーワード:
時間価値
・スピード価値
 Dellに見られるような価値の提供スピードUP
・ライフサイクル価値
 ジーンズなどのように使用歴に応じて価値が高まる商品

日立製作所のデザインへの取り組みのテーマ(2002年当時)
Customer Experience Design(経験価値デザイン)
・心地よい印象
・見たことのない驚き
・知的な喜び


抜粋:
求められるのは、顧客の暗黙知レベルの理解による、将来的な価値のありかを見抜く力である。かつそこには、価値の提供者側の理想もなければならない。顧客とその理想を共有しつつ、顧客にとっても最適な価値の提供を行わねばならない。そこでは、顧客理解の努力と共に、「どのような価値を顧客に提示することを我々自身は望んでいるのか、それは正当なものか」という、生産者としての絶えざる自己確認や問題意識の反芻が不可欠だ。

経験デザインは、
・消費プロセス(ライフステージ)のデザイン
・知識獲得・共有のパターンのデザイン
・統辞的関係(ストーリー)を創出・表現するデザイン
・情緒・感情のデザイン
・場のデザイン
と複合的で多岐にわたる。

IDEOのステップは、まさに知をベースとしたコンセプト創造の方法である。それは、
①理解し(Understand)、
②観察し(Observe)、
③視覚化し(Visualize)、
④評価し(Evaluate and refine)、
⑤実行する(Implement)
というものである。


2009/11/21

Balance in Design 美しくみせるデザインの原則 / キンバリー・イーラム(Kimberly Elam)



Balance in Design 美しくみせるデザインの原則」を読みました。

これは一冊まるまる「黄金比」についての本です。

人が調和や安心感を感じる1対1.1618・・・という比「黄金比」。それについての説明がことこまかになされています(黄金比と似た比率「白銀比」についても少しだけ解説されています)。

以下に、本書から学んだポイントをピックアップしてみたいと思います。

黄金比とは
自然界に頻繁に現れるある比率、1:1.618……(1と1.6に近い無理数の比)。

図形的には、下記のとおり(画像小さいですが……)で、2次方程式(x^2-x-1 = 0)の解(つまり、(1+root(5))/2)です。

フィボナッチ数列において隣り合う2項間の比でもあります。



白銀比とは
長方形のある縦横比、1:root(2)。

その比の長方形を「ルート長方形」と言います。用紙サイズとしてよく普及している「A4」「B4」という紙の規格は縦横の比率がこの白銀費になっています。

黄金比はなぜよいのか?
人が黄金比に調和や安心感を感じるのは「それが自然界にたくさんあるから」とのこと。具体的には、巻貝、ひまわり、まつぼっくり、魚の体などの事例が取り上げられていました。

人の体(全身、顔)の中にも黄金比がたくさん含まれているといいます。

また、本書のなかでは黄金比をうまく利用したデザイン事例も豊富に紹介されていました。
・ミース・ファン・デル・ローエのイス(バルセロナチェアブルーノチェア
・イームズのイス(プライウッドチェア
フォルクスワーゲン・ビートル
・その他ポスターもろもろ……

ボリュームは100ページ前後と多くはありませんが、シンプルでわかりやすかったです。「黄金比についてきちんと知っておきたい」という場合はこの一冊で十分かと思います。

おまけ
黄金比について非常にわかりやすく説明した動画もありました。なぜ自然界に黄金比がたくさん現れるのか、そのメカニズムが解説されていて「なるほど!」となります。もしご興味があればぜひこちらも。
黄金比とフィボナッチ数列について説明する美しい動画


2009/11/14

わかりやすく〈伝える〉技術 / 池上彰


わかりやすく〈伝える〉技術

かの「週刊こどもニュース」のお父さん役を1994年からの2005年まで11年間務めた池上彰さんの著書。

こどもを対象とした当番組に出演しながら池上さんが一貫して考え続けた「ものごとをわかりやすく伝える方法」の答えが書かれています。

仕事をする中で、施策の目的や内容を人に伝えるときにうまく伝えられないことがあり、モヤモヤしていたときにこの本にヒントを求めて読みました。
自分の考えていることが相手に伝わらないとき、私は「相手の理解力が足りないせいだ」とつい考えてしまいがちなのですが、、、それでは結局自分の成長に繋がらないので、「伝えたつもり」ではなく「伝わるまでやれるような人間になりたい!」と思って読みました。

この本の中では色んなテクニック・考え方が紹介されていたのですが、その中で私が最も重要だと感じた「わかりやすく伝えるためのポイント」を3つご紹介します。

1.話の地図を示す
2.本質だけを伝える
3.うまく伝えられないときは自分の理解が足りない

1.話の地図を示す
説明のための「地図」を示す。「地図」とは、話の要点を押さえた短い文章と図。ニュース番組や新聞の「リード」にあたるもの。プレゼンのときには、1)所要時間、2)目次、を示すことも重要。

2.本質だけを伝える
絶対に必要な情報」だけを盛り込む。
そのためには、1)相手が誰であるか、2)相手にとって重要な情報は何か、をきちんと認識したうえで、「絶対に必要な情報」と「あってもなくてもいい情報」を選り分けることが必要です。

3.うまく伝えられないときは自分の理解が足りない
私は「理解してるつもりのことを人に話してみたら、うまく話せなかった」という経験が何度もあります。逆に、「人に説明するつもりで勉強したら、自分の理解がより深まった」ということもたくさんあります。実は、説明できることと理解していることはとても近いことみたいです。うまく説明できないときは説明の「やり方」だけを工夫するのではなく「そもそも自分の理解が浅いのではないか?」という方向でも考えて原因を追及する。

おまけ…腹から出た声はわかりやすい
同じ内容の話であっても、滑舌がいい人と悪い人では伝える力がちがう。意識して日々練習するだけで違うので、要練習。ポイントは3つ:1)腹式呼吸で、2)口を大きくあけて、3)「あ」「い」「う」「え」「お」をはっきり言う


この本から何か新しいことを学んだという感覚はなく、どの話もどこかで学んで「なんとなく知っていたこと」でした。だけど、こういうことを
1)「なんとなく知ってる」から「重要だと認識する」に変えられたこと
2)あの「こどもニュース」のお父さんが実践してると知ったこと
が本書を読んだ大きな収穫でした。

良い一冊です。「伝えたつもり」で終わるのではなく「伝わるまでやりたい」と思っている方におすすめです。

キーワード:
話の「地図」
話の「本質」
自分の理解の深さ

2009/11/03

ブランドらしさのつくり方―五感ブランディングの実践 / 博報堂ブランドデザイン


ブランドらしさのつくり方―五感ブランディングの実践」を読みました。

これは「五感に訴えるブランディング(マーケティング)を行おう!」と提案する一冊。

内容
本書の内容を強引にかいつまんでいうと、

いまは、モノと情報が飽和し同質化してしまっている時代。そんな中消費者に選んでもらうためには「五感への訴求」(「これ、なんとなくいい」を作ること)こそが第一に重要なことである。そして、いわゆる「知覚品質」を高めるためには、受け手の五感にどんな刺激を与えるかを戦略的に設計することが大切であり、そのためには、左脳と右脳の両方をうまく働かせることが不可欠である。

・・・といった主張が展開されています。

目次

第1章 なんとなく五感体験 ※イントロ。
第2章 ブランドの「らしさ」づくりと五感 ※ブランディングの説明。
第3章 五感に訴えるブランドとは ※五感ブランディングの説明。
第4章 五感ブランディングの方法論 ※五感ブランディングの方法論の説明。
第5章 仮想ケース:新宿駅の五感ブランディング ※ケーススタディ
第6章 五感のこれから ※しめ。今後の展望。

感想

ブランディングの時代背景、考え方、五感ブランディングの考え方、いずれもスッキリわかりやすく説明されており、勉強になりました。「五感ブランディング」だけにかぎらず、「ブランディング全般」を理解するために読む本としてもおすすめな一冊かと思います。

ただ、この本にならって「五感ブランディング」を実践する際には注意が必要かなと思いました。本書で書かれているような「五感すべてを設計する」という取り組みは通常のビジネス状況において現実的ではないので、設計に入るその前に「このケースにおいて五感のうち最も重要なもの(KSF)はどれなのか?」を見極め、絞り込むという作業が欠かせないでしょう。そのあたりのお話は類書「インサイト」の方がより実践的で面白かったように思います。

内容のまとめ

ブランド設計のフレームワーク:
・ブランドバリュー
・属性
・機能的価値
・情緒的価値
・社会・生活価値
・ブランドスタイル
ブランドターゲット
・ブランドパーソナリティ
・世界観

ブランド設計のツール:
・タッチポイント・マトリックス
縦軸にタッチポイント(媒体)、横軸に刺激する五感とコアメッセージを並べて、顧客とブランドのすべての接触機会での顧客の知覚品質を設計しようというもの。これを作ることで、1)全体が整合した、2)モレ・ダブリのない、顧客体験の設計が可能となる。

2009/10/25

竜馬がゆく〈1〉 / 司馬遼太郎


竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

幕末の志士・坂本竜馬について史実・創作交えて司馬遼太郎が書いた物語「竜馬がゆく」。の1冊目。

存在は知っていたのですが食わず嫌いになっていたのを、今回初めて読んでみました。

これまで小説を読むときには「そういうもの」として読む習慣が付いていたのですが、ここ数年(仕事を始めて、自分の人生について少し真剣に考えるようになってから)は、自分(自分の人生や日々のふるまい、仕事)と照らし合わせて読むようになりました。偉人について書かれたものを読むとき昔は単純に「すごいなぁー」「でも、元からこういうすごい人やから出来て当然かな」と自分とは切り離した別世界のこととして捉えていたのですが、最近は「どんな偉い人にも、フツーの人だった頃がある」という前提で学習と成長のプロセスを追いながら読む習慣がつきました。

そうやってこの本を読むと、非常に面白かったです。
ずっと泣き虫だった少年が姉の教育と剣道によって男らしい青年へと育ち、さらに東京に行って色んなものに触れることによって人間としての深さを持つ。これは梅田望夫氏が言っていたかと思うのですが、ITや高齢化、グローバリゼーション、環境意識の高まりなど新しい大きなうねりが来ている今の時代と、竜馬が活きた時代とで共通するものがあります。その時代を捉えて、自分が何かやりたい、と思うか思わないかはもう考え方次第。

…と思うと、今、改めて坂本竜馬に学ぶことは多いような気がします。2巻以降も引き続き読みたいと思います。

以下、本文から引用。

1.恥といふことを打ち捨ててて世のことは成る可し。 / 坂本竜馬

2.学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である。詩もおもしろいが、書斎で詩を作っているだけではつまらない。男子たる者は、自分の人生を一変の詩にすることが大事だ。楠木正成は一行の詩も作らなかったが、かれの人生はそのまま比類のない大詩編ではないか。 / 吉田松陰

3.とにかく、日本にはもっと困難なときがyってくる。そのとき、お互い、生死をかえりみず、力をあわせて立ち上がろう。たがいに不満があっても裏切るまいぞ。朋友のあいだに信の一字があってこそ世の大事をなせるのだ。 / 桂小五郎

キーワード:
1.人は変わる(変われる)
2.志ありき(Where threre is a will, there is a way.)

2009/10/21

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ / 黒川 清、石倉 洋子

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ

国際的に活躍されている著者2人のプロフェッショナル論。

一人(黒川清さん)は医学の世界の方で、もう一人(石倉洋子さん)は企業戦略の世界の方のようです。
この本では、「国際派プロフェッショナル」というものの定義と価値、国際派プロフェッショナルに必要な要件、なるための方法などが書かれています。

「国際派」と限定されていますが、内容としては「プロフェッショナル」一般の話として受け止めても全く違和感ありませんでした。
この本を読むことで私が得られた学びは次の2つです。
1.「国際派プロフェッショナル」と呼ばれるような高い志とスキルを持った人たちが存在する
  →触発されました。
2.「国際派プロフェッショナル」になるためには、ひとつのことだけやってればOKではない。色んなことが必要。
  →「自分の弱点を放置するのはやめよう」と思いました。

いくつか心に刺さった部分をピックアップします。

1.プロ達に共通する要件・特色は以下のようにまとめられるだろう。
  ①圧倒的な知識・技術をもつ
  ②自分の仕事にパッションとプライドをもつ
  ④充実した生活を送る
  ⑦安住しない
  ⑧余裕があり誰に対しても親切

2.「国債はプロになるメリット」
  ①武器をもっているので引く手あまた
  ②どこへ行ってもプロフェッショナルと交流できる
  ⑤世界レベルの報酬で仕事ができる
  ⑥社会的な仕事の可能性が開ける

3.プロフェッショナルに共通する資質・要件・特色
  ②アウトプットとの明確な関係
  ③結果の責任をとる
  ④開かれたコミュニティで鍛えられる
  ⑤「当事者意識」をもつ
  ⑥大局観をもつ

4.いろいろな人と交ざり合う

5.周囲の評価より自分のやりたいこと

6.自由な考えの大人が近くにいるか

7.一流の仕事ぶりを間近に見る

8.メンターを積極的に見つけ、つながりを大事にする

9.小さくても一つの組織の長になってみる

10.自分のユニークさが活きる道を「つくる」

11.広い歴史観、世界観、人間観をもつ



【まとめのキーワード】:
1.当事者意識
2.コミュニケーション
3.ロールモデル・メンター
4.若いうちのリーダー体験

2009/10/15

日本でいちばん大切にしたい会社 / 坂本 光司

日本でいちばん大切にしたい会社」を読みました。

タイトルのとおり「日本でいちばん大切にしたい会社」というコンセプトで
1)長期にわたり好業績を持続している企業
2)真に世のため人のために経営に懸命に取り組んでいる企業
という2つの視点から選んだ5つの会社が紹介されています。

また、内容は2部構成で
・第1部 会社は誰にために?
・第2部 日本で一番大切にしたい会社たち
となっています。

具体的には、次の5社が紹介されています。
日本理化学工業株式会社
障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくる会社。
伊那食品工業株式会社
「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」で48年間増収増益の会社。
中村ブレイス株式会社
過疎が進む地域で義足や義手、サポーターなどを製造する会社。
株式会社柳月
地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営姿勢の会社。
杉山フルーツ
地方の商店街にありながら日本中から注文が入る顧客主義の会社。


感想
著者の「会社はステークホルダーみんなを幸せにするためのもの」という考え方には全面的に賛成です。

会社は顧客のためだけにあるのではないし、株主のためだけにあるのではない。1)従業員とその家族、2)外注先と下請け、3)顧客、4)地域社会、5)株主、これらみんなを幸せにできる会社が「よい会社」と。確かにそう思います。

ただ、残念なのは「ではどうやればそんなよい会社が作れるのか」というヒントが書かれていない点です。「こんなすごい会社があるよ」という事例紹介と「会社が誰のためのものかわかっていない経営者はダメだ!」という一段階理論に終始しているのがもったいないと思いました。

会社が経営者だけのものではなくステークホルダー全員のものであるならば、今の会社がよくないことについてはステークホルダー全員に何かしらの責任があるはず。この本を読んだ次は、その責任はどんなことか?どうやったら果たせるのか?を考えていくようにしたいと思います。

読んでいて、とにかく、明日の仕事もがんばろ!と元気になれました。そこが本書の最大の効果ですかね。


ピックアップポイント
幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。そのうちの①以外の3つは、働くことによって得られるのです。
・最近の動物園の動物は、自分の子供を育てないのです。どうしてだろうと考えてみたのですが、どうやらオリの中でエサを与えられて言えると、子供を育てるという本能を見失ってしまうようです。
・人間にとって「生きる」とは、必要とされて働き、それによって自分で稼いで自立することなんだ。


追記
2回目を書きました。よろしければこちらもどうぞ。
日本でいちばん大切にしたい会社2回目


2009/10/13

村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則 / 村上憲郎

村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則」を読みました。

Google日本法人社長を務めた村上憲郎さんがキャリアの中で身につけた「仕事術」について書かれている本です。

ハイテク企業Googleの社長を務められた方だったので、「スキルがメインに書かれた本なんだろうな」という思い込みで読んだのですが、期待をいい意味で裏切られました。スキルやテクニックよりも、その根幹となる、不変の原理原則がたくさん紹介してありました。

目次
本書の目次はこんな感じです。
第1部 村上式・仕事における7つの原理
第2部 グローバルに仕事を動かす4つの知識
第3部 仕事に活かす3つの経済学
第4部 理系諸君へ

仕事の原理が7つ、仕事に役立つ経済学の知識が4つ、グローバルな仕事に役立つ宗教・哲学に関する知識が4つ。合計14コとなっています。

学び

この本からの学びをまだきちんと整理できていないのですが、取り急ぎ、刺さったポイントを取り急ぎ取り上げてみます。

はじめにより
「仕事ができる」というスキルは、その人の可能性を大きく広げてくれます。また豊かな人生を送るうえでも、あらゆる場面において役に立ってくれるのです。 (中略) 仕事のためだけでなく、厳しい世の中を生き抜くために、そしてあなた自身の充実した人生のために、「仕事ができる」というスキルを身につけましょう

原理原則は不変です。だからこそ原理原則なのです。

私は、何をする、何を始めるにつけても「遅すぎることは絶対にない!」と言い続けています。 (中略) 若かろうが年寄りだろうが、仕事のキャリアがあろうがなかろうが、そんなことはまったく関係ありません。誰もが、すべきことを、今日から始めればいい。それだけです。

第1部 村上式・仕事における7つの原理より
大切なのは、仕事の全体像をつかむことです。 (中略) 仕事とは何か会社とは何か人間関係とは何か。つまり、仕事における基本的なルールを把握すること。そして全体像をつかんだうえで、個別に何をすべきか考えればいいのです。

原理その1 会社の仕組みを知る (中略) 原理その2 財務・簿記の基本知識を身につける (中略) 原理その5 仕事のプライオリティ(優先度)をつける 原理その7 デール・カーネギーに学ぶ

大局観とお金の流れの自覚。この2つは、日々の仕事に創造性を与え、モチベーションを高めることにも大いなる効果があるのです。

その分野の中で一番薄くて、でも基本的なエッセンスは詰まっている本を1冊を探し出して、それを一気に読む

自分の中にある「仕事の目的」を基準に行動できれば、誰かと対立したり、一時的に非難されたりしても、強い気持ちで物事に対峙できるはずです。

やるべき仕事は何百とあるが、本当に重要なのはその中の3つぐらい。その3つを見つけ出すことが大事だ」 (中略) パレート図と呼ばれるグラフ (中略) 1インプットすると、仕事の63%ができるということ。同じように2インプットすると86%、3インプットすると95%できています。

村上式アイデア発想法の極意は、「考えないこと」。思いついたことは頭の中にストックせずにドンドン書き出していきます。

『人を動かす』の目次をコピーしてデスクの引き出しに入れていました。そして毎朝出勤すると、まず引き出しを開けてその目次をひと通り全部読むのです。

第2部 グローバルに仕事を動かす4つの知識より
『ブッダがかんがえたこと』

第3部 仕事に活かす3つの経済学より
『マンキュー経済学1 第2版 ミクロ編』と『マンキュー経済学2 第2版 マクロ編』

第4部 理系諸君へより
『量子力学を学ぶための解析力学入門』 (中略) 『数ベクトル空間からヒルベルト空間』 (中略) 『電子・通信・情報のための量子力学』

ポイント

社会や会社の全体像を把握すること
・会社の仕組み・財務を学ぶ
・経済学を学ぶ

活躍するために必要なベースのマインド
・デール・カーネギー『人を動かす』『道は開ける』
※この目次を毎朝読む

グローバルに仕事をする上で役立つ世界観
・キリスト教・仏教・哲学を学ぶ

理系の趣味
・量子力学を学ぶ

2009/09/29

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい / マルコム・グラッドウェル

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

「ティッピング・ポイント」「天才!成功する人々の法則」などの有名なビジネス本(?)も書いているマルコム・グラッドウェルの「第1感」に関する一冊。

ゆっくりと論理的に考えたわけでもないのに「ピンとくる」、そんな「第1感」とでも呼ぶべき「わかる」仕組みについてじっくり書いてあります。
いくつか主要な学びをピックアップします。

第1感=「適応性無意識」(adaptive unconcious)
「一気に結論に達する脳の働き」のことを心理学の分野では「適応性無意識」(あるいは「適応的無意識」)と呼ぶそうです。

第1感も大切
瞬時に下した判断も、慎重に下した判断と比べて見劣りしないことがある。時間が長ければ長いほど、判断がよくなるわけではない、とのこと。子供の頃の学校のテストで「テスト終了間際に、答えを迷った末に書き変えたら、最初の回答の方が正しかった」というような経験を持つ方も多いかと思います。ちょうどそんな感じでしょうか。

第1感は誰にでもある
第1感はかぎられた人たちだけの能力ではありません。

第1感は鍛えられる
第1感は養うことができ、自由に操ることができるものである。第1感を完全にコントロールすることはできないが、鍛えることは可能。ちょうど、オシッコは生理現象であるため、いつ催すかを自分で決めることができないが、水を飲む量を調整したり、催したときにトイレまでガマンしたり、と、ある程度は意識でコントロールできることと近いように思います。

第1感は少しずつ鍛えられる
重圧にさらされた状況で瞬時の認知によっていかに正しい判断を下せるかどうかは、1)訓練、2)ルール、3)リハーサル、によって決まります。

第1感 = f(対象,経験,環境)
経験と環境を変えれば、第1感の掴み方を変えることができるとのこと。

プロは第1感を説明できる
フレームワークの獲得と鍛錬によって、第1感を理性的・論理的に説明することが可能となります。

余計な情報はただ無用なだけでなく、有害でもある


【キーワード】:てき、きた、ふれ、け
適応性無意識:第1感のこと
鍛えることができる:第1感は鍛えることができる。訓練によって。
フレームワークで解釈できる:その道のプロは、フレームワークによって第1感を説明できる
・余計な情報を削ることが大切

2009/09/23

伝わる・揺さぶる!文章を書く / 山田ズーニー

伝わる・揺さぶる!文章を書く

文章は、それを書いた人の「思い」と「技術力」の2つでその質が決まると思います。そのうち、「思い」の方を改めて勉強するため、昔読んだこの本を引っ張り出してきて読みました。

【キーワード】
・文章力を上げることのゴール:人に伝わる、そして、人の潜在力を引き出せるような文章を書けるようになること

文章を書くうえで気を付けるべき7つの要件:
  1. メッセージ(意見)
  2. ゴール(求める結果)
  3. イシュー(論点)
  4. 相手
  5. 自分
  6. 根拠
  7. 根本思想
背景が共有できると伝わる(コンテクストの共有)
  1. 自分-社会-世界の軸(空間軸の拡がり)
  2. 過去-現在-未来の軸(時間軸の拡がり)
「正直」という戦略

相手だからこそ、自分だからこそのプレゼント

この本自体がシンプルでメッセージが明確です。大事なことが書かれているなぁと改めて思いました。これこそ「文章力」ですね。。。

2009/09/22

臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 / 森博嗣

臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生

「すべてがFになる」「笑わない数学者」「そして二人だけになった」などの著者森博嗣氏(当時某大学の工学部スタッフ)の学生との一問一答集。彼の講義中にやったという一問一答の軌跡が(分類・整理はされていますが)そのまま載っている感じの一冊です。

学生からの質問に対する森教授の受け答えだけを読んでいると、彼がただ無愛想にシンプルに応えているかのように見えるのですが、そのやりとりの前後に挟まれている彼自身の解説とあわせて読むと、一貫した強いメッセージがそのやりとりの中に込められていることがわかります(僕が勝手に受け取っただけかもしれませんが……)。


僕が受け取ったメッセージは次のとおりです。

(1) 問題意識の質が肝心
「問題を解く」ということ以上に「問題を設定する」ということが大切。適切な問題設定さえできれば、(時間がかかったりしても)解くことはできる。問題設定力というのは、個人の人生においても、社会の中においても非常に大切(倫理としてではなく、実利的な意味で)。自分にとって、組織や社会にとって、意義高い質問ができる人間になろう。
※確かに、一問一答の流れを追っていくと「どんな質問をするか?」でその人がどんな人なのかがばっくりとわかってしまうような気がします……

(2) 主体性・目的意識が大事
結局は、自分自身がどうしたいのか、何をしたいのかをよく考えてそれを自覚しよう。
「大学に通うのはなぜか?」
「この授業を受けるのはなぜか?」
「就職するのはなぜか?」
自分の行動に対して、理由を考え、大事なことにフォーカスしよう。他人がどうだろうと、既成概念がどうだろうと、結局は自分自身が自分の道を決める物差しになる。

(3) 自分の快適さのためには、他人のことも視野に入れて
他人が何を望むのかを考えられないまま生きるのではなく、他人が何を望んでいるのか、それに対して自分はどうふるまうとよいのか?を考えられるようになろう。それが結局は、自分自身の快適さに繋がる。


……納得です。僕はもう学生ではありませんが、背筋が伸びる思いがしました。
ただ、どれも単純なことかとは思うのですが、なかなかできなかったりするもの。。。
あとは、きちんと意識付け、実行、定着化することですね。


内容は質問の種類ごとにグループ分けされています。目次も載せておきます。
  1. まえがき
  2. いろいろな質問
  3. 建築に関する質問
  4. 人生相談?
  5. 大学についての質問
  6. 科学一般についての質問
  7. コンクリートに関する質問
  8. 森自身に対する質問


2009/09/13

大人が変わる生活指導 / 原田隆史 【2回目】

大人が変わる生活指導

著者は、大阪の公立中学校に体育教師として勤務した間、担当の陸上部を13回もの日本一に導いた熱血先生。
「自律型人間」であることの重要性と、そうなるための方法をまとめた一冊です。

キーワード:
・これからのリーダーは「自律型人間」:
 1)夢を描いて目標に変える。
 2)目標達成の方法を考え、達成しきる。
 3)心のコップがいつも上むき。
 4)心技体と生活のバランスが取れている。
・人間、イメージできないことは実現できない。
・5つの「心づくり」:む・せ・き・つ・い(ひ)
 1)心を使う(向き合う)
 2)心を整理する
 3)心をきれいにする
 4)心を強くする
 5)心を広くする
・「理念」が全ての出発点。日々登る階段の柱である。
・成功者の共通項:「日誌」。
 1)考える習慣・気付く力作り
 2)人生の理念に向き合う
・会社は志を共にする集団。
・自分をチャージする言葉、作品を持とう。
・主体変容。
・お店作りの基本となる3つのガイドライン:
 1)コンセプトを外さない
 2)お客様を楽しませる
 3)利益につなげる
・ルーチン目標:毎日必ず行うコト。
 1)目標に向かう執念
 2)自身
 3)安定したパフォーマンス

指一本の執念が勝負を決める / 冨山和彦

指一本の執念が勝負を決める

産業再生機構のCOOであった冨山氏の著作。

【キーワード】:
ストレス耐性を身につけよう。
・人間は本来弱くて怠惰。
社会に出てからの10年間は人生の宝石箱。
・古典を読もう。
人への好奇心。人を理解したい気持ちが決める。
リスクに立ち向かえるためには、家族・友人・仲間など支えになる人が大事。
・人間は誰もが自分という会社の経営者。
・渋沢栄一の「片手に算盤、片手に論語」。

2009/08/30

大人が変わる生活指導 / 原田隆史

大人が変わる生活指導
この一冊を通して著者が伝えるメッセージは
「これからの未来を切り拓くリーダーは【自立型人間】でなくてはならない」
「【自立型人間】になろう」
の2つ。
公立中学校の体育教師として陸上部を13度の日本一に導いた著者は、夢を目標に変え、日々の生活のなかで心を鍛えることこそが、成功するために必要なことだと説く。

【キーワード】(あるべき姿):自律型人間
  1. 夢を描いて目標に変える
  2. 目標達成の方法を考え、達成しきる
  3. 心のコップがいつも上向き
  4. 心・技・体と生活のバランスが取れている

【キーワード】(方法):5つの心づくり
  1. 心を使う
  2. 心をきれいにする
  3. 心を強くする
  4. 心を整理する
  5. 心を広くする

【キーワード】(その他):
  1. 理念がすべての出発点
  2. 自分のクレド
  3. 習慣・ルーチン目標
  4. 日誌


2009/07/24

シンプリシティの法則 / ジョン・マエダ

シンプリシティの法則」を読みました。

グラフィックデザイナー、ビジュアルアーティストであるジョン・マエダが「シンプリシティ(単純さ)」について書いたシンプル(だけど非常に奥深く難しい)本。

最初に「シンプリシティ=健全さ」として、シンプリシティにまつわる10コの法則をしている。

【キーワード】:
シンプリシティの10の法則
  1. 削減
  2. 組織化
  3. 時間
  4. 学習
  5. 相違
  6. コンテクスト
  7. 感情
  8. 信頼
  9. 失敗
  10. 1
シンプリシティの3つの鍵
  1. アウェイ
  2. オープン
  3. パワー

削減のさらに先:取り除けるものがすべてなくなったら、SHEの試みができる。
S - Shrink:縮小
H - Hide:隠蔽
E - Embody:具体化

組織化は次のプロセスで:SLIP。
S - Sort:分類・整列
L - Label:命名・ラベリング
I - Integrate:統合・グルーピング
P - Prioritize:優先度付け

公式サイトはこちら
http://lawsofsimplicity.com/




追記
後日、シンプリシティに関する言葉などを集めてみたので、よろしければこちらもどうぞ。
シンプリシティに関する言葉や尺度

2009/07/23

誰のためのデザイン? ― 認知科学者のデザイン原論 / ドナルド A.ノーマン

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論

原題は「The Psychology of everyday things(毎日使う道具の精神分析学)」。
カリフォルニア大学の認知科学の教授がデザイン原則について書いた本で、この分野ではちょっとした古典になっているようです。

【キーワード】:
よいデザインの4つの原則
  1. 可視性
  2. メンタルモデル
  3. 対応付け
  4. フィードバック


2009/07/22

デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング(CDROM付) / 佐藤 好彦

デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング(CDROM付)

まさにタイトルの通り、(平面デザインの)「デザインの教室」。
「内容が盛りだくさん」というわけではないのですが、実際に内容を理解して実践できるように努めながらじっくり読み進めると、この本の真価がわかってきました。私はデザインについてある程度知っている(と思う)のですが、あまり自分自身で良いデザインをすることができません。そんな私がデザインを「知る」ことと「できる」ことの違いを改めて痛感しました。
内容は、シンプルだけど本当に本質的なことばかりです。
一週間や一カ月ですぐに劇的な効果が出るわけではないかと思うのですが、この本に書かれていることを忘れず、日々の仕事や勉強のなかで実践し続けていれば必ずデザイン力は伸びていくと思います。

私のように、デザインの諸概念や押さえるべきポイントは知っているが、実務能力はイマイチなんだよなぁ・・・という人が実務力を鍛えるのにおすすめの一冊です。

【キーワード】:(なし)



2009/07/16

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 / James C. Collins, Jerry I. Porras

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」を読みました。

長期にわたって成功をおさめている超一流企業「ビジョナリーカンパニー」。そのエッセンスを「ビジョナリーカンパニー」と「有名だがビジョナリーと言うほどではない企業」の対比、つまり、超一流企業と一流企業との対比によって明らかにしていく内容の本です。

エッセンスは「変えてはいけないもの」と「変えていくべきもの」の両方を持ち続ける、個人ではなく組織としてそれらを実践している、ということになるでしょうか。

いまはまださらっと読んだだけで理解が浅い状態なので、もういちどしっかり読みたいと思っています。

【キーワード】:
1.基本理念を維持する
2.進歩を促す

追記20100829
ビジョナリー・カンパニーについて2回目を書きました

2009/07/15

Design rule index―デザイン、新・100の法則 / William Lidwell, Kritina Holden, Jill Butler

Design rule index―デザイン、新・100の法則

デザイン活動において重要となる事項を「100個の法則」にまとめて紹介している本です。
この本自体が非常にきれいにデザインされており、手に持ってパラパラ読むだけでとても楽しいものです。

構成としては、アルファベット順に「見開き1ページで1つの法則」というふうに各法則を紹介していく形になっており、体系立てて組み立てられているわけではありません。ですので、この本で新たに「学ぶ」というよりはある程度デザインの原則を知っている人が自分が知っていることを「チェックする」「ヌケモレを見つける」という風に使うのがよいかと思います。

一部、個人的に知らなかった/改めて正しく学んだ法則だけキーワードとして抜粋します。

【キーワード】:
1.5つの帽子かけ(LATCH)
 情報を組織化するには、カテゴリー、時間、位置、アルファベット、連続量をそれぞれ基準とする5つの方法がある。
解説:LATCHとは5つの情報整理の切り口の頭文字です。その5つとは、L-Location(位置)、A-Alphabet(アルファベット)、T-Time(時間)、C-Category(カテゴリー)、H-Hierarchy(連続量)です。

2.見やすさ(Legibility)
 使用する文字のサイズ、書体、コントラスト、文章表示法、行間隔などによって主に決まる、テキストの視覚的明瞭性。

3.マッピング(Mapping)
 コントロールと、それによる動きや効果の関係のこと。コントロールとその効果のマッピングがよいシステムは使いやすい。

4.オッカムの剃刀(Ockam's Razor)
 機能的に同等なデザインの中では、もっとも単純なデザインを選ぶべきであるという原則。

5.画像の優位性(Picture Superiority Effect)
 言葉よりも画像のほうがよく記憶に残る。

6.近接効果(Proximity)
 近くにある要素同士は、離れている要素同士よりも、より関係が深いと認識される。

7.SN比(Signal-to-Noise Ratio)
 ディスプレイ上の、意味のある情報と無意味な情報の比。デザインでは、SN比ができるかぎり高いことが望ましい。

8.類似性(Similarity)
 類似性のある要素同士は、類似性のない要素同士よりも、関係が深いと認識される。