2009/09/29

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい / マルコム・グラッドウェル

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

「ティッピング・ポイント」「天才!成功する人々の法則」などの有名なビジネス本(?)も書いているマルコム・グラッドウェルの「第1感」に関する一冊。

ゆっくりと論理的に考えたわけでもないのに「ピンとくる」、そんな「第1感」とでも呼ぶべき「わかる」仕組みについてじっくり書いてあります。
いくつか主要な学びをピックアップします。

第1感=「適応性無意識」(adaptive unconcious)
「一気に結論に達する脳の働き」のことを心理学の分野では「適応性無意識」(あるいは「適応的無意識」)と呼ぶそうです。

第1感も大切
瞬時に下した判断も、慎重に下した判断と比べて見劣りしないことがある。時間が長ければ長いほど、判断がよくなるわけではない、とのこと。子供の頃の学校のテストで「テスト終了間際に、答えを迷った末に書き変えたら、最初の回答の方が正しかった」というような経験を持つ方も多いかと思います。ちょうどそんな感じでしょうか。

第1感は誰にでもある
第1感はかぎられた人たちだけの能力ではありません。

第1感は鍛えられる
第1感は養うことができ、自由に操ることができるものである。第1感を完全にコントロールすることはできないが、鍛えることは可能。ちょうど、オシッコは生理現象であるため、いつ催すかを自分で決めることができないが、水を飲む量を調整したり、催したときにトイレまでガマンしたり、と、ある程度は意識でコントロールできることと近いように思います。

第1感は少しずつ鍛えられる
重圧にさらされた状況で瞬時の認知によっていかに正しい判断を下せるかどうかは、1)訓練、2)ルール、3)リハーサル、によって決まります。

第1感 = f(対象,経験,環境)
経験と環境を変えれば、第1感の掴み方を変えることができるとのこと。

プロは第1感を説明できる
フレームワークの獲得と鍛錬によって、第1感を理性的・論理的に説明することが可能となります。

余計な情報はただ無用なだけでなく、有害でもある


【キーワード】:てき、きた、ふれ、け
適応性無意識:第1感のこと
鍛えることができる:第1感は鍛えることができる。訓練によって。
フレームワークで解釈できる:その道のプロは、フレームワークによって第1感を説明できる
・余計な情報を削ることが大切

2009/09/23

伝わる・揺さぶる!文章を書く / 山田ズーニー

伝わる・揺さぶる!文章を書く

文章は、それを書いた人の「思い」と「技術力」の2つでその質が決まると思います。そのうち、「思い」の方を改めて勉強するため、昔読んだこの本を引っ張り出してきて読みました。

【キーワード】
・文章力を上げることのゴール:人に伝わる、そして、人の潜在力を引き出せるような文章を書けるようになること

文章を書くうえで気を付けるべき7つの要件:
  1. メッセージ(意見)
  2. ゴール(求める結果)
  3. イシュー(論点)
  4. 相手
  5. 自分
  6. 根拠
  7. 根本思想
背景が共有できると伝わる(コンテクストの共有)
  1. 自分-社会-世界の軸(空間軸の拡がり)
  2. 過去-現在-未来の軸(時間軸の拡がり)
「正直」という戦略

相手だからこそ、自分だからこそのプレゼント

この本自体がシンプルでメッセージが明確です。大事なことが書かれているなぁと改めて思いました。これこそ「文章力」ですね。。。

2009/09/22

臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 / 森博嗣

臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生

「すべてがFになる」「笑わない数学者」「そして二人だけになった」などの著者森博嗣氏(当時某大学の工学部スタッフ)の学生との一問一答集。彼の講義中にやったという一問一答の軌跡が(分類・整理はされていますが)そのまま載っている感じの一冊です。

学生からの質問に対する森教授の受け答えだけを読んでいると、彼がただ無愛想にシンプルに応えているかのように見えるのですが、そのやりとりの前後に挟まれている彼自身の解説とあわせて読むと、一貫した強いメッセージがそのやりとりの中に込められていることがわかります(僕が勝手に受け取っただけかもしれませんが……)。


僕が受け取ったメッセージは次のとおりです。

(1) 問題意識の質が肝心
「問題を解く」ということ以上に「問題を設定する」ということが大切。適切な問題設定さえできれば、(時間がかかったりしても)解くことはできる。問題設定力というのは、個人の人生においても、社会の中においても非常に大切(倫理としてではなく、実利的な意味で)。自分にとって、組織や社会にとって、意義高い質問ができる人間になろう。
※確かに、一問一答の流れを追っていくと「どんな質問をするか?」でその人がどんな人なのかがばっくりとわかってしまうような気がします……

(2) 主体性・目的意識が大事
結局は、自分自身がどうしたいのか、何をしたいのかをよく考えてそれを自覚しよう。
「大学に通うのはなぜか?」
「この授業を受けるのはなぜか?」
「就職するのはなぜか?」
自分の行動に対して、理由を考え、大事なことにフォーカスしよう。他人がどうだろうと、既成概念がどうだろうと、結局は自分自身が自分の道を決める物差しになる。

(3) 自分の快適さのためには、他人のことも視野に入れて
他人が何を望むのかを考えられないまま生きるのではなく、他人が何を望んでいるのか、それに対して自分はどうふるまうとよいのか?を考えられるようになろう。それが結局は、自分自身の快適さに繋がる。


……納得です。僕はもう学生ではありませんが、背筋が伸びる思いがしました。
ただ、どれも単純なことかとは思うのですが、なかなかできなかったりするもの。。。
あとは、きちんと意識付け、実行、定着化することですね。


内容は質問の種類ごとにグループ分けされています。目次も載せておきます。
  1. まえがき
  2. いろいろな質問
  3. 建築に関する質問
  4. 人生相談?
  5. 大学についての質問
  6. 科学一般についての質問
  7. コンクリートに関する質問
  8. 森自身に対する質問


2009/09/13

大人が変わる生活指導 / 原田隆史 【2回目】

大人が変わる生活指導

著者は、大阪の公立中学校に体育教師として勤務した間、担当の陸上部を13回もの日本一に導いた熱血先生。
「自律型人間」であることの重要性と、そうなるための方法をまとめた一冊です。

キーワード:
・これからのリーダーは「自律型人間」:
 1)夢を描いて目標に変える。
 2)目標達成の方法を考え、達成しきる。
 3)心のコップがいつも上むき。
 4)心技体と生活のバランスが取れている。
・人間、イメージできないことは実現できない。
・5つの「心づくり」:む・せ・き・つ・い(ひ)
 1)心を使う(向き合う)
 2)心を整理する
 3)心をきれいにする
 4)心を強くする
 5)心を広くする
・「理念」が全ての出発点。日々登る階段の柱である。
・成功者の共通項:「日誌」。
 1)考える習慣・気付く力作り
 2)人生の理念に向き合う
・会社は志を共にする集団。
・自分をチャージする言葉、作品を持とう。
・主体変容。
・お店作りの基本となる3つのガイドライン:
 1)コンセプトを外さない
 2)お客様を楽しませる
 3)利益につなげる
・ルーチン目標:毎日必ず行うコト。
 1)目標に向かう執念
 2)自身
 3)安定したパフォーマンス

指一本の執念が勝負を決める / 冨山和彦

指一本の執念が勝負を決める

産業再生機構のCOOであった冨山氏の著作。

【キーワード】:
ストレス耐性を身につけよう。
・人間は本来弱くて怠惰。
社会に出てからの10年間は人生の宝石箱。
・古典を読もう。
人への好奇心。人を理解したい気持ちが決める。
リスクに立ち向かえるためには、家族・友人・仲間など支えになる人が大事。
・人間は誰もが自分という会社の経営者。
・渋沢栄一の「片手に算盤、片手に論語」。