2010/04/29

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 / G.Kingsley Ward 城山三郎

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

ビジネスと人生において持つべき心構えについて学ぶために読みました。きっかけは、会社の同期の勧めです。

読んだのは半年前なので細かい部分についてはよく覚えていませんが、全体の印象として、マインド面、技術面、他人との関係などについて網羅的に述べられており、また、経験に基づいた愛情のこもった文章だったなぁという印象があります。書かれている一つひとつのアドバイスもよいのですが、それ以上に、「この本が実際に父から息子への手紙として書かれたものである」ということが大きな価値になっており、それが他の啓発本との最大のちがいとも言えるかと思います。「自分の子供にメッセージを送るならどういうメッセージにするかな?」と考えながら読みました。

自分がかつて残したメモ書きをもとによかったポイントをピックアップします(表現は僕なりの書き方になっており、原文のとおりではありません)。

読むこと、書くこと、コミュニケーション p.23-
読むことは人間を豊かにし、書くことは人間を確かにし、他人とのコミュニケーションは人間に喜びを与えてくれる。読むことだけをせいいっぱいしてもいけないし、書くことだけでもいけない。読み、書き、コミュニケーション、それぞれで鍛えられる力は違うから、バランスよくどれも大切にしていくのがよい。

誠実さの対価 p.53-
世界は狭い。人との関係性は長く続く。だから、短期的にうまくやることよりも、誠実さを身につけることの方が大切だ。誠実さを身につけ、誠実に人と接していくのが長期的には一番うまく行くやり方である。また、誠実さは身につけられるものだ。

人前で話すときの注意 p.119-
事前に話す練習をすることが大切。緊張するのは確実なので、聴衆はみな自分の友人であると考え、姿勢を安定させよう。また、何を話すべきかというところについては「話す価値があることを話す」というのがいい。

礼儀正しさが大切 p.127-
マナーは人を作る。マナーとは、服装、話し方、目線などである。人の話をさえぎったり、自分の話ばかりしたりしなように気をつけなければならない。良いマナーを身につけることが重要である。

読書の価値 p.199-
丁寧に書かれた本は、人の人生の凝縮である。自分の人生を生きているだけでは経験出来ない知らないコトに出逢わせてくれる。また、誰かの空想であるフィクションはおすすめできない。事実に根ざしたノンフィクションの方が濃密だし、そこから学ぶべきことが十分たくさんあるのだから。

人生の幸福とは
人生における幸福とは「達成感」である。何かをすることや学ぶ、貢献することによる「達成感」が人を幸せにしてくれる。

学校から離れて学び続けること
学校を出たとたんに学ばなくなる人もいるが、何かをしたい、あるいは限られた人生の時間を有効に使いたい人は死ぬまで学び続けている。自分も何かを成し遂げたり、与えられた時間を最大限有効活用したいと思うのであれば、学び続けることだ。

ストレスに苛まれたら p.227-
健康は何にもまして大切なものである。何をやるにも健康であることがベースになる。だから、健康を侵害するストレスを感じるときにはそのままにしておかず、さまざまなアプローチでそれを取り除こうとすべきだ。やり方としては
・くつろぐ
・頭を空っぽにする
・やるべきことにひとつずつ取り組む
などがある。

生活のバランス p.243-
生活のバランスは大切。親やパートナー、子供などの家族も友人も両方大切である。また、自分がたしなむ趣味・スポーツを持つことも大切。


人生からの学びがうまく凝縮されています。僕もこれぐらい幅広く、かつバランスよく大切なことを知り、それを人と共有できるようになりたい。そのためにまずは経験から「学ぶ」こと、その学びを自分の中に「取り入れる」こと、それを人に「伝える」ことができるようにならないと。

2010/04/03

「残業ゼロ」の仕事力 / 吉越 浩一郎

「残業ゼロ」の仕事力」を読みました。

仕事のパフォーマンスを高めるにはどうすればいいでしょうか?」という、非常にばっくりとした相談(笑)を会社の人にしたときに、「いい本があるよ」と薦めていただいたのがこの本です。

目次
はじめに 現在ソフトランディング中
第1章 御社の残業がなくならない理由
第2章 問題はとにかく「分けて」考える
第3章 次に「会議」を変えていこう
第4章 「残業ゼロ」の達成まで
第5章 「速くて強い」チームの作り方
第6章 「仕事の常識」はこれだけ変わった
第7章 本当のワークライフバランス

著者はトリンプジャパンの元社長の吉越浩一郎さん。吉越さんは、外資系企業をわたり歩き、最終的に社長を務めたトリンプでは10年以上連続の増収増益を達成したという、モーレツな方です。

そんな吉越さんの仕事観、仕事術が、この「残業ゼロ」の仕事力の中では語られています。

私は、この本から大きく3つの学びを得ました。今回はその学び3点を取り挙げてみたいと思います。

1.残業をすることで、自分の成長が遅くなる

多くの日本企業では残業するのがもはや当たり前になっているかと思うのですが、残業が常態化することにより「効率よく仕事をすること」への貪欲さが失われると吉越さんは指摘します。

何が何でも就業時間内に仕事を終わらせる、という意思が仕事の効率UPの原動力になるとのことです。

このあたり、まさに私に欠けているところだと思います。。。

2.デッドラインの大切さ

ここについては、本書の該当部分をそのまま引用したいと思います。
デッドラインがあるからこそ、社員はやるべき仕事が明確になり、緊張感や集中力も高まって、仕事の効率は格段に上がる。
また、そういう状況に置かれるからこそ、スピードが上がり、キャパシティが広がる。つまり「仕事ができるようになる」のです。

明確なデッドラインこそが仕事効率UPのカギ、とのことです。「ちょっとくらい遅れてもいいや」ではなく「絶対にこの時間までに終わらせる!」という強い意思が必要だということですね。また、他人から要求されなくても、自分自身でデッドラインを設けられることが大切、とのことです。

3.大きな問題は分解してアプローチする

「デッドラインをもうけろ」という本書のアドバイスに対して、僕が真っ先に思いついた言い訳が「各タスクにどのくらいの時間がかかるかわからないから、そんなのムリ」というものでした。

それに対する答えも、本書にはきちんと用意されています。それが「大きな問題は分解しろ」というもの。目の前にある問題にどれくらいの時間がかかるかわからないのであれば「分解して全体像を把握しろ」とのことです。これも、、そのとおりですね。。。

・・・以上です。

まずは時間に対する意識を高めること。そして、具体的に「デッドライン」をきちんと設けること。それが仕事力を高めるためにまず大事なこと、とのことでした。

読んだだけで終わりにしてしまうともったいないので、この本をきっかけに、2つのことをこれから習慣化したいと思います。
  1. 毎日、一日の最初に「今日やること」をリストアップする
  2. 今やっていることに時間制限(デッドライン)をもうける