2010/06/27

PLANNING HACKS! / 原尻淳一


PLANNING HACKS!

内容
「企画」立案についてのTIPS集。1つの節を「1ハック」として、合計で83コのハックが紹介されています。この本のメインは次の2つ
アイデアの原理
 アイデアは型で作る 変数 × 代入式 = 企画書
アイデアの方法
 二段階抽出法 1.情報を吐き出す 2.結びつける


本書を読む意義
・「企画」とは何か?
・なぜ「企画」のつくり方を学ぶのがいいのか?
ということについて、本書の中では、企画というのは企業の企画担当の人だけがするものではなく、あらゆる人が生活の中で行っている活動なので、それをつくる力を高めることが人をハッピーにすることができるから、としています。本書はその企画力の向上に役立ちます。

企画というものは、どのような業種であれ、どのような経歴の持ち主であれ、大なり小なり、必要なビジネススキルです。(中略)学祭の企画を考える実行委員も、(中略)彼女が喜ぶデートプランを考える彼も、友だちの誕生日会の出しものを考える小学生すら、その場面では立派な企画マンです。こう考えると、企画というのは、この世の中をハッピーにするスパイスであり、人生をちょっぴり輝かせるカンフル剤だといえます。したがって、「企画づくり」のコツというのは、誰もが知っておくべきことなのです。


いわゆる「アマチュアとプロの違い」としてよく言われる「継続性」。本書では、企画を継続的に生み出す原理と方法について書かれています


本書のメインターゲット
企画担当になったばかりで、まだ自分なりの方法論がまだ確立されていない人。


僕が本書を呼んだ目的
企画立案力(精度とスピード)の向上。


目次
企画づくりの環境作りから立案、チーム巻き込み、提案(プレゼンテーション)に至るまでの全体の流れに沿って、さまざまな「ハック」が紹介されていきます。
はじめに
1.企画システム・ハック
  変数と代入式
2.アイデア発想ハック
  量と質
3.プランニング・ハック
  失敗と本質
4.プロジェクト・ハック
  コミュニケーションとモチベーション
5.プレゼン・ハック
  離見と保険
6.実践編 コンセプト・ハック
  文脈と応用
おわりに
主要参考文献



ポイントピックアップ
本書の中で、ココ!と思ったポイントをピックアップします。
データベースは2種類ある
変数 × 代入式 = 企画書
(中略)
(企画を)そもそもゼロから生み出すのではなく、代入式を活用すれば、時間もかからず、一定レベルを超えた企画書が大量生産できるのです。


企画の典型は体にインストールする
フィリップ・コトラーが『マーケティング・マネジメント』で説明している「マーケティング計画の内容」は、ほとんどの企画に適応できます。
1 エグゼグティブ・サマリー
2 マーケティングの現況
3 機会と問題点分析
4 目的
5 マーケティング戦略
6 活動計画
7 予想損益計算書
8 コントロール


本書を企画書にしてみよう
本書はこのハックを使って生まれた!
1 1人ブレスト
2 プロフェッショナル・アウトサイダーと話す
3 情報をメタ化する
4 キラー・インフォメーションを探す
5 手書きでイメージング
6 パワポでエディティング
7 プレゼンはギリギリまで編集する


他人の企画書を参考にするときの注意
失敗学で有名な畑村洋太郎さんが『創造学のすすめ』のなかで説明していることですが、あらゆる事象は要素・構造・機能に分かれるという視点が参考になります。
(中略)
他人の企画書を参考にするときは「構造と機能」の2点にのみ注目してください。


集中力は持続しない システムが集中力を生み出す
システム発想を心がけてからわかったことがあります。それはシステムがあるから集中しやすくなるということです。
(中略)
「集中力なんて持続するものではない」
(中略)
「環境整備ときっかけのマネジメント」こそが、集中力というセレンディピティを誘発する技術だといえます。


発想術の極意はブルース・リーにある(Dont Think! Feel!)
アイデアの2段階抽出法
第1段階(Feel!)
とにかく、気になる情報をすべて吐き出し、発想の下地をつくる。
第2段階(Think!)
情報同士を結びつけて、アイデアを考える。
(中略)
初めはアイデアの元となる情報を引き出し、その情報を見たうえで、組み合わせでアイデアを出していくというプロセスを踏みます。


発想に刺激をくれる場所を持つ
五感を刺激する環境を確保しておくと、「発想体質になる」ということなのです。刺激に敏感になっておくことが、発想を誘発しやすくし、それが恒常的に保たれていれば、常にアイデアが出てくるカラダになるのです。


量と質
(二段階抽出法について)
要は第一段階で量をみて、第二段階で質に昇華させるわけで(中略)
量から質への変貌。ジャンプ台とアイデアの飛躍。叩き台の用意と議論による化学反応。


いきなりパワポで書くのは禁止!
手書きでイメージングしてから、パワポでデザイニングする



総括
上の方でも書きましたが、本書の核となる価値は次の2つの考え方を学べることにあるかと思います。
アイデアの原理
 アイデアは型で作る 変数 × 代入式 = 企画書
アイデアの方法
 二段階抽出法 1.情報を吐き出す 2.結びつける

企画を何も無いところから生み出そうとするのではなく、データベースを蓄えて「企画が生まれやすい環境づくり」をすること、情報を出すプロセスと結びつけるプロセスを分けることが大切だと本書は説いています。


まだ読まれてない方へ
ジェームズ・ヤングの「アイデアのつくり方」を先に読んでその内容を自分の中に取り込んでから、次のステップとして「スピードの向上」を試みるときに本書を手に取る、という使い方がおすすめです。




おまけ
本書の著者である原尻淳一さんのブログがこちら。書籍以外の形でも継続的に情報発信されています。
Life Hacking Life (原尻淳一ブログ)

頭がよくなる「図解思考」の技術 / 永田豊志 2回目

まだ読み終えてないときに一度この本については書いたのですが、今回最後まで読み終えたのでもう一度。

最後の最後まで、本当に良書でした。この本そのものが筆者の言う「図解思考」の結晶という感じで、素晴らしかったです。素朴に「僕もこんな本が書けるようになりたい」「こんな思考力を持ちたい」と思える本でした。


前回の投稿と内容かぶりますが、まずは目次を。

目次
はじめに
本書の使い方
1時限目 理論 「図解思考」で6つの力を手に入れる
2時限目 基本 自分の考えを「図」でまとめる方法
3時限目 応用 効果が10倍アップする「6つのフレームワーク」活用法
4時限目 実践 実践! 6つの例題を図解通訳してみよう
資料 資料の館
自分のための「ビッグピクチャー」を描こう!
明日から図解通訳を実践する卒業生へのプレゼント「成功のヒマワリ」
おわりに


学び
この本の中にも「どんなに素晴らしいスキルも使わないと無意味」と書かれていることですし、

どんなに素晴らしいスキルも使わないと無意味
最後のステップとして重要なのは、この図解通訳なるスキルを向上させ、知的生産性をアップさせるために、「日々の生活の中で習慣化させること」です。「勉強するけど、実践しない人」や「実践したけど続かない人」も多いと思います。習慣化は成功の鍵です。


まずは、本書の内容を1枚にまとめる、というところからやってみました↓。


また、僕自身は「人の思考力が図解技術に大きく依存するということ」を強く実感していて、僕を含む多くの人が「図解技術」を高めたら色んなイイコトがあっていいだろうなぁと思うのですが、それを人にうまく伝えることができません。
ですので、それをどう人に伝えればいいのか、というところについてもちょっと書いてみました↓。



メインメッセージ:絵を描く力を鍛えよう!

メッセージを支える事実1:人間の脳は「絵」で考えるのが得意
人間の脳には「平面上のイメージを処理するのが得意」という特性がある。イメージ処理エンジンは言語処理エンジンよりも強い(処理スピード、記憶への定着率、正しさのチェック等)。だから、自分自身の認識の整理やアイデアの展開、他者とのコミュニケーションには絵を使うと便利。

メッセージを支える事実2:でも、絵を描かないor描くのが苦手な人が多い
メッセージを支える事実3:絵を描くのが苦手だと、考える力が制限される

……んー、、最近寝不足という言い訳があるのですが、それにしても、うまく整理できてない気がします。。


図解技術に関しては、実践を継続しつつ、たまにこの本を読み返して、持続的に技術向上を試みたいと思います。

2010/06/07

キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 / イケダノリユキ


キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代

イケダノリユキさんの「キズナのマーケティング」を読みました。

読んだきっかけは、職場で「twitterやブログを活用しよう」という話が盛り上がったものの、いざ実際に活用するとなると「どうすればいいんだ?」「成功のヒケツ(KSF)は何だ?」ということがサッパリわからなかったことです。その話はそこで終わったのですが、個人的に「その存在感が大きくなる一方のソーシャルメディアマーケティングの実際のトコロ」を把握しておきたいと思い、読みました(進んでる方に比べたらだいぶで遅れた気がしますが、いつ勉強し始めても遅くないはず)。


概要説明
ソーシャルメディアが重要視される背景の説明から、言葉の定義、ソーシャルメディアマーケティング施策の分類、実際のマーケティング戦略策定のステップ、成功事例、などについて丁寧な説明がなされており、「ソーシャルメディア」というものを大づかみに理解するにはうってつけの一冊です。

内容を詰め込み過ぎて、まとまりがなくなってしまっている印象も受けますが(似たような記述が何度も出てきたり……)、現在進行形のソーシャルメディアの全体像をこれほどのクオリティでこのタイミングで説明している、ということに本書の大きな価値があるかと思います。この本を起点に全体像を理解し、特定の分野を深掘りするときは別の一冊を手に取るというのがいいかと思います。

この本を読むことで、おおよそ次のことがわかります。
・ソーシャルメディアとはそもそも何なのか?
・ソーシャルメディアの規模が拡大することによって、
 ビジネス環境はどのようになっているのか?
・ソーシャルメディアマーケティング施策のオプションは?
・ソーシャルメディアマーケティング戦略策定のステップは?


目次
はじめに
第一章 ソーシャルメディアって何?
第二章 そして本当のキズナづくりが始まった
第三章 すべてを「自分だったら?」で考える
第四章 これだけは守りたいキズナづくりの13か条
第五章 一番大きな壁は、実は社内にある
特別インタビュー 6社のキーパーソンから学ぶ


学び
本書の中で何度も繰り返し書かれていた「ソーシャルメディアのことは、実際にやってみないと「わからない」です」ということが、この本から僕が得た最大のメッセージでした

泳ぎ方をどれだけ陸の上で勉強しても、泳げるようにはならない。実際に溺れたり怖い思いをしたりしながら、理屈と現実のギャップに戸惑いながら、まずは泳いでみる、ということをしないと、泳ぎはうまくならない。確かにそうだなぁと思いました。
僕も最近はちょっとだけブログを続けられるようになったのですが、この「ブログを書くこと」の楽しさや大変さやその他モロモロのことは、ブログを書いた経験のある人でないとわからないだろうなぁと思います。そして、ブログを書いたことが無い人が仕掛けたマーケティング施策に、僕はおそらく一人のブロガーとして食いつくことはないだろうなとも思います。それは、その人がブログをやっていないという事実が明かされていなくても、施策のディティールや空気感を通して、なんとなくわかるものだと思います。
だからまずは、ともかく、自分でソーシャルメディアの中に飛び込むべきことなんでしょう。面白いか面白くないかは実際にある程度やってみてから判断すればいいことです。


ポイント
いくつか学びとなったポイントをピックアップします。

3つのメディアフレーム
・自社メディア
・他社メディア
・ソーシャルメディア

日本のソーシャルメディアの規模感(月間)
・インターネット全体 … 5,138万人
・ブログ … 2,541万人
・動画共有 … 1,911万人
・製品レビュー・比較 … 1,012万人
・SNS … 860万人

自己中心的・自己陶酔的な求愛はスルーされる
※これまでの「ひたすらプッシュ」型の広告

クチコミの心理。共感したい2つのもの。
1. 共感
2. 情報

企業と消費者の間の「キズナ」を構成する要素には、「信用」「理解」「ロイヤリティ」「関与」「共感」などが考えられる。

消費者とのキズナを深める十か条
其の二 トモダチ(近い関係)になろう
其の三 頻度を高く、たくさんの接点を持とう
其の六 献身的に尽くそう
其の七 共有体験をつくろう
其の十 愛を持って接しよう

プランニングはPOSTプロセスで考える
P People(ターゲット) 
O Objective(目的)
S Strategy(戦略)
T Technology(技術)

ソーシャルメディアガイドラインの具体的な内容例
①自分が「どこの誰か」公表する
②常に誠意あふれる正直者でいる
③双方向の会話を心がける
⑤実際に会って話しているように愛をもって接する
⑦知らないことやいい加減なことは言わない
⑨常にオープンな会話を心がける
⑫誹謗中傷をしない
※本書ではなく「グランズウェル」で提唱されているステップです


こうやってブログを書いて、著者のブログにリンクをはって、というのもひとつのソーシャルメディア活用ですね。今ではこんな些細なことも、10年前には考えることもできなかったことです。もっと勉強しナイト!



おまけ
イケダノリユキさんご自身のブログにダイジェスト版も公開されていました。読もうかどうしようか迷った場合にはぜひ。
5分でわかる 『キズナのマーケティング』 ダイジェスト版 - ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

詩の本 / 谷川俊太郎


詩の本

谷川俊太郎さんの「詩の本」を読みました。人にプレゼントするつもりで買ってそのまま渡せないまま、家にずっとい続けていた本です。

贈る相手のことを想像し、「あぁこの人にならこの本がふさわしいかなぁ」と思って買ったものの、実は僕自身にとっていい本を選んでいたようです。読んで、素直によかったと思えました。

このブログには普段詩の本のことを書いたりはしませんが、今回は特別に。


一言説明
谷川俊太郎さんについては説明不要ですかね。国語の教科書に必ず載る日本を代表する詩人です。この「詩の本」は2009年に発行されました。
谷川俊太郎 - Wikipedia

ほぼ日刊イトイ新聞で「谷川俊太郎質問箱」というコーナーを今もずっと続けてらっしゃいます。こちらも、「あぁそんな風に考えるのか」とため息が出るような深い受け答えが書かれていて、勉強になります。
ほぼ日刊イトイ新聞 - 谷川俊太郎質問箱


感想
詩を読んだのは、5年ぶりくらいでした。詩からしばらく遠のいていましたが、この本をきっかけに、またちょくちょく読みたいなぁと思いました。

僕自身を5年前と見比べたら、考えたり、悩んだり、壁にぶつかったり、悔しい思いをしたり、気づいたり、うれしいことがあって喜んだり。そんなこんなで少しだけ人生経験が積めたかなと思うのですが、その甲斐あってかなくてか、前よりも詩が読めるようになった気がします。それがわかっただけでも、よかった。

年を取れば取った分だけ、詩を味わえるようになる。それだけでも、長生きを目指す理由としては十分です。がんばろ。

今回この本を読んで得た一番の発見が「詩人の何がすごいか」が少しわかったことです。もしかしたら初歩の初歩の気付きなのかもしれませんが、私にとっては大発見です。

それは、谷川さんのようなスゴイ詩人は「言葉ではなく、情景を描いている」ということです。スゴイ詩人は、言葉はひとつの表現手段として使っているだけであって、彼らが本当に創造しているのは言葉のその先にあるひとつの完成された世界観なんだな、と思いました。だから、ひとつの詩が引き締まっていて、ハリがある。そんな風に受けました。

また、この本の中には「ほかの誰かのことを思って書いた詩」がたくさんあります。こういうことができるってすごいなぁと素朴に思います。

中でもグッと来た詩を2編だけ一部抜粋します。

ただ生きる

立てなくなってはじめて学ぶ
立つことの複雑さ
立つことの不思議
重力のむごさ優しさ

支えられてはじめて気づく
一歩の重み 一歩の喜び
支えてくれる手のぬくみ
独りではないと知る安らぎ

ただ立っていること
ふるさとの星の上に
ただ歩くこと 陽をあびて
ただ生きること 今日を

(以下略)


来てくれる
河合隼雄さんに

私が本当に疲れて
生きることに疲れきって
空からも木からも人からも
眼を逸らすとき
あなたが来てくれる
いつもと同じ何食わぬ顔で
駄洒落をポケットに隠して

(中略)

私がもう言葉を使い果たしたとき
人間の饒舌と宇宙の沈黙のはざまで
ひとり途方に暮れるとき
あなたが来てくれる
言葉なく宇宙からの一陣の風のように
私たちの記憶の未来へと
あなたは来てくれる

2007年11月3日 戸隠にて

以前「less is more」、「真のシンプルさは洗練の末に生まれる」という言葉を聞いて、simplicityはひとりでに生まれるものではなく、高い技術と熟慮の結晶として初めて現れるものなんだな、ということを学びました。詩も、原理的にはそれと同じことが言えそうです。

最近詩から離れていましたが、たまには、良い詩を読むことにします。

2010/06/04

頭がよくなる「図解思考」の技術 / 永田豊志


「頭がよくなる「図解思考」の技術」。副題は「自分の考えを整理し、わかりやすく伝える方法」(How to become smarter through "Graphic Thinking")です。

現在、「頭がよくなる「図解思考」の技術」を読んでいます。まだ途中ですが、「これは良い本だなぁ」という確信があるので早速取り上げたいと思います。


この本を読んだ背景
直面している問題や思いついたアイデアを整理するために僕は図を使うことがよくあるのですが、「もっと絵がうまけりゃ、もっときれいにまとめられるのになぁ……」と、悔しい思いをすることが最近立て続けにありました。

物事を整理・説明するための絵がもっとうまく描けるようになりたい!と思い、この本を手にとりました。ですので、、


目的
この本を読んだ目的は「絵をうまく描けるようになること」です。中でも特に、物事の構造や流れ、因果関係を理解するための「絵」がうまくなりたいと思います。この本のタイトルにある「図解思考」を高める、という言い方がぴったりくるかもしれません。


目次
はじめに
本書の使い方
1時限目 理論 「図解思考」で6つの力を手に入れる
2時限目 基本 自分の考えを「図」でまとめる方法
3時限目 応用 効果が10倍アップする「6つのフレームワーク」活用法
4時限目 実践 実践! 6つの例題を図解通訳してみよう
資料 資料の館
自分のための「ビッグピクチャー」を描こう!
明日から図解通訳を実践する卒業生へのプレゼント「成功のヒマワリ」
おわりに



概要
タイトルの「頭がよくなる」はちょっと余計かなぁ…という気もしますが、そこはマーケティング的に「付けた方がいい」という判断になったのでしょう。そこは置いておいて。

情報のインプット → 構造化 → アウトプット(図解)
という一連の思考活動を「図解通訳」と呼び、これはある意味、MBAや語学よりも費用対効果が高い(身に付けやすく、パフォーマンスも高い、しかも敷居も低い)素晴らしい技術である、という提案から始まり、図解の技術を段階的に身に付けるための丁寧な説明・誘導がなされています。すべてのページに必ず理解を促進するための図が挿入されており、この本自体がひとつの「洗練された図解技術の結晶」となっています


著者
著者は永田豊志さんという方。元リクルート社員としてメディアファクトリーの設立などに関わり、現在は株式会社ショーケース・ティービーでCOOを務めてらっしゃるそうです。本書の「シンプルで、実践的」というのが、まさに元リクルートの方ならでは、な感じがします。


感想(まだ読み始めたばかりですが……)
洗練の末のシンプルさ」という言葉で表現したくなる、素敵な本です。難しいことを難しく言うのではなく、「本来難しいことをシンプルにわかりやすく言う」というのが見事に実践されています。
また、目次の構成である「理論→基本→応用→実践」という流れであったり、本書の前の方で紹介されている
・楽しむ
・基本パターンを知る
・フレームワークの引き出しを蓄積する
・クセづけして量をこなして精度向上
という流れ
であったり、というのが「どうすれば読者が理解しやすくなるだろう?」という配慮の末に考え出されたフレームワーク、という感じがして、このあたりにも関心してしまいました。

まだまだ読み始めですので、続きを楽しみに読んでいきたいと思います。また改めて書評書きます。

2010/06/01

パーソナルマーケティング / 本田直之

「レバレッジ」シリーズが有名な本田直之さんの著書「パーソナル・マーケティング」を読みました。


一言紹介
レバレッジ・リーディング、レバレッジ・シンキング、レバレッジ時間術といった「レバレッジ」シリーズの著書で有名な本田直之さんの新著です。副題は「どんな時代でも“選ばれ続ける人”になる39の法則」。

「会社に依存しない自立したキャリア」を作るための姿勢と方法について書かれた一冊です。


目次
パーソナル・マーケティングの基本戦略
自分の「強み」を洗いなおす
ターゲットを明確にする
断片的な経験や能力を体系化する
他人との差別化をはかる
個人のプロモーション戦略を考える
個人ブランドをマネジメントする


学び
この本のメインアイデアは、「自分をマーケティングしよう」(タイトルがそのままそうなっていますね)。

自分自身をひとつの商品と見立てて、基本のマーケティングプロセス(分析→チャンス発見→ターゲティング→ポジショニング→プロモーション)にのっとって「欲しいと思われる人材」にしていこう、という考え方です。

考え方はシンプルなんですが、この「自分を商品と見立て」るというのが、言うのは簡単だけど、本当に難しいと思います。。。僕は「なるほどなるほど!」とスイスイ読み進められたのですが、転じて自分のこととして考えるとなると、全然先に進めませんでした。

「自分の強みってそもそも何だろう?」というのを考え始めると、なかなかいい答えが出ないままどんどん時間が過ぎていきます。。。

本田さんの本を読む度に思うのですが、本当に、難しいことをわかりやすく書くのが上手な方です。

おかげでモヤモヤしてるものがとてもクリアになってスッキリするのですが、書かれていることを簡単だと思って実践してみると、これがなかなか難しいので、説明の仕方がわかりやすいからといって「簡単だなあ!」と思ってワークに取り組んでみると出鼻をくじかれます。

この本に書かれている内容は本田さんがまとめて整理されたものになっているのですが、僕はちょっと違う書き方をした方が理解しやすかったので僕なりにちょっと変えて理解してみました。全部で5つのステップです。

パーソナル・マーケティングのフレームワーク(ちょっと変形)
1.棚卸し
プロフィール+スキル
2.方向づけ
ニーズ
3.整理
ロジック
4.差別化
オリジナリティ
5.アクション
プロモーション
クレディビリティ


この本は何度も読み返して、この方法論に則って自分のキャリア作りを実践していきたいと思います。