2011/06/23

キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング / 佐光紀子


キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング」を読みました。

タイトルの「ナチュラルクリーニング」とは、どの家のキッチンにもあるような材料でする、家族にも地球にもやさしいおそうじ方法。具体的には、1)重曹、2)クエン酸、3)石けんの3つを使ってそうじをします。

本書はそんなナチュラルクリーニング「入門」の一冊。ナチュラルクリーニングの全体像と具体的な導入方法がコンパクトにわかりやすくまとめられています。

これも、整理についての理解を深める一環で、整理に近い領域そうじについて勉強するために読みました。

目次
プロローグ
Chapter 1 ナチュラル・クリーニングの基本編
Chapter 2 ナチュラル・クリーニングの実践編
ナチュラル・クリーニングQ&A
あとがき

本書は改めてまとめるまでもないくらいコンパクトにまとまっているので、今回は手短に。3点あります。

#1 ナチュラルクリーニングのコンセプト

ナチュラルクリーニングのキホンは、余計なものは使わず「なるべくやさしくそうじをしよう」という考え方。
ポイント
やさしくそうじをしよう
家族にやさしく・・・肌に触れたり口に入ったりしてもなるべく影響の小さいもの
地球にやさしく・・・地球環境への負荷もなるべく小さいもの

#2 ナチュラル・クリーニングを実現するアイデア

「やさしいそうじ」を実現するメインのアイデアは「化学反応」(中和)です。汚れに対してただ闇雲に洗剤を使うのではなく、落としたい汚れの性質を理解しその汚れに適した「ふさわしい洗剤」を選ぶ、というアプローチになります。
ポイント
・汚れを効率よく落とすには「化学反応
・化学反応 = 中和させること + 油を浮かすこと
・中和に使う「アルカリ性代表」 = 重曹 + 石けん
・中和に使う「酸性代表」 = クエン酸
あとはスチームクリーナーがあれば、家の中のたいていの汚れはOK!

#3 ナチュラルクリーニングの習慣を身につけるコツ

ナチュラルクリーニングの習慣を身につけるコツは、そうじの価値を知ること成功体験をもつこと工夫してプロセスを楽しむことです。

といってもこれはナチュラルクリーニングにかぎらず「そうじ全般のコツ」かもしれません。
ポイント
そうじの価値を知る
そうじで成功体験をもつ
工夫してそうじそのものを楽しむ

・・・以上です。

本書にはこれらの他にも、ナチュラルクリーニングの考え方に基づいた
・必要最小限のそうじ道具
・汚れのパターン別対処方法
・素材別対処方法
・家の中のエリア別のコツ
などがのっています。

シンプルライフの一環として、そうじ道具をシンプルにする。そういうところから始めるのもアリだなぁと感じました。

1時間程度で読めて家族にやさしいナチュラルクリーニングが身につくとてもおいしい一冊だと思います。

こんな方におすすめ
・家族にやさしい家にしたい
・なるべく自然素材のものを使いたい
・オーガニックが好き

おまけ
著者・佐光紀子さんが運営されているサイトやお店
地球に優しいお掃除のページ「クリーン・プラネット・プロジェクト」
katoko's natural life
シンプル家事ドットコム

ナチュラルクリーニングを手軽に始められるその名も「ナチュラルクリーニングセット」というのが無印良品で売られています。本書を読んだ次のステップとして。
ナチュラルクリーニングセット 重曹、クエン酸、スプレーボトル、ガイド - 無印良品

無印良品のこちらの冊子もおすすめです。
無印良品のおそうじガイド「はじめよう、ナチュラルクリーニング。」(PDF)



2011/06/17

40代からの自分の人生を充実させる整理術 / 仲井圭二 その2


前回に引き続き、「40代からの自分の人生を充実させる整理術」について。

前回は、私が思うこの本の2本柱――「整理術」「心構え」のうち前者「整理術」について書いたので、今回はもう一方の「心構え」について書いてみたいと思います。

・・・ということで、以下、「40代からの自分の人生を充実させる整理術」のエッセンス~「心構え」編です。今回は手短に4点です。


#1 心構えその1:自主性を持つ

「現代を生きる上で持つべき心構え」として重要なことの第一は、自主性を持つこと。自主性を持つとは、人生において何を大切にするかを自分で決めて自分で自分の行動やアウトプットに責任を持ち、そして最終的には人生そのものに責任を持つということです。

「そんな堅苦しいこと考えなくてもいいんじゃないの?」といった声に対して、著者は次のように述べています。
いい学校を出て大きな会社に入れば、一生安泰という価値観も崩れつつあります
自分の人生を豊かにするにはどうするべきか。
その答えは、人それぞれ(中略)。
そもそも「豊かさ」の解釈も、人によってさまざま(略)。
忙しい日々の生活の中にも「余剰の時間」は結構あるものです

「人生をどう使うか」というテーマもある意味、整理術の対象と考えることができます。


#2 心構えその2:自分の声を聞く

忙しいという字は「心を亡くす」と書きます。本当に言葉のとおりで、忙しくしていると、自分が目指していたことや望んでいたこと、満足する対象がぼやけていきます。それが長く続くと、人生をより良いものにしていくことなんてできません。

だから、ときどき自分の声に耳を傾けるということを忘れてはいけません。
「何の制限もなく、何をやってもいいと言われたら、あなたは何がしてみたいですか?」という質問。少々現実離れしていても、自分に投げかけてみたら、本当の気持ちが見えてくることでしょう。


#3 心構えその3:働く時間を減らす

現代人の忙しさの原因の多くは、忙しくすることが悪いことだと認識できていないことにあると言ってもよいと思います。「勤勉は善」という考えそのものは正しいかと思うのですが、それを拡大解釈して「際限なくやればやるほどいい」「忙しければ忙しいほどいい」と考えるのは大きな間違いです

「仕事でしかできないこと」と「仕事ではできないこと」。その両方が存在するので、それらのバランスをうまく取ることが大切です。
世の人々の忙しさが解消されないのは、誰も「忙しくない生活にしよう」と本気で考えてないからではないかと私は思います。
仕事と仕事以外のこと、どちらがより大事というものではなく、あえて言えば「どちらも大事」なのです。両方が充実することによって、互いの時間を刺激し合い、いずれもあなたの人生を豊かにするものなのですから。
「額に汗すること」と「成果を挙げること」は同じではない

私はこのあたりの認識が持てておらず、過去数年間「頭が動くかぎり働く」ということをやってきました。効率が悪くなってもおかまいなし、ただがむしゃらにやることが大切だ、と考えていました。。。が、今では著者の考えに強く共感します。


#4 心構えその4:自分をメンテナンスする

空間や時間を整理せずにがむしゃらに働くと、自分をないがしろにしていることになります。自分が高いパフォーマンスを発揮し、充実した時間を過ごせるためには、自分を一歩引いた視点から見て自分自身をメンテナンスしてあげることが必要です

この点に関して、著者は4つのポイント――1)休息2)食事3)運動4)自分へのメッセージ、を挙げています。それぞれ次のように述べています。

休息 …
集中力が続くのはせいぜい1時間程度
1時間に1回は積極的にサボる
食事 …
必要以上に食べることは、疲れの原因になる
自分にとって、適正な食事の量を知ることの大切さ
運動 …
とにかく歩く
普段から心がけていることは、なるべく歩くことです。
(歩くことで)体調が良くなり、精神面でも安定します。歩いている間にいろいろなことを考えることができるし、いいことづくめです。
自分へのメッセージ …
寝る前に自分を褒める


・・・以上です。

中には普段なにげなく認識していたこともありましたが、こうやって言語化されていることで改めて気づいたり考えたりすることができました。何より、著者の人柄がにじみ出ている良書です。

一言感想は前回書いたので今回は割愛。

「整理術」を軸とした本書のレビューはこちらに書いています。
40代からの自分の人生を充実させる整理術 / 仲井圭二 その1

2011/06/13

40代からの自分の人生を充実させる整理術 / 仲井圭二 その1


40代からの自分の人生を充実させる整理術」を読みました。

著者は一般企業に勤めながら整理収納アドバイザー1級・ハウスキーピング協会認定講師としても活躍する仲井圭二さん。

(本書のあとがきによると、)多くの人に自分で自分の人生を決めるということが人生を豊かにするということに気づいてほしくてこの本を書かれたそうです(「整理」を突き詰めていくと「自分の生き方を自分で決める」というところに繋がっていくと私も思います)。

整理についての理解を深めたくて読みました。


以下、目次です。


目次
はじめに
第1章 仕事以外の世界は広い
第2章 仕事の時間を短縮して、生きがいの時間を生み出す
第3章 仕事を「見える化」できたら、仕事の半分は片付いたも同然
第4章 探しものをなくしてテキパキ仕事
第5章 これであなたは「時間の達人」
第6章 体と頭、心を最高の状態にする
あとがき


まずは本書の位置づけについて。タイトルに「整理術」とありますが、「整理」に関するお話は実は全体の半分くらい。もう半分は「現代を生きる上で持つべき心構え」のようなことが書かれています(私は「一冊丸々整理本!」というのを期待して本書を買ったため整理に関する内容が多くないのは意外でしたが、「心構え」に関する内容が面白かったのでこれはこれで良い出会いでした)。

ですので、この本に関しては「整理」と「心構え」。この2つに分けて書いていきたいと思います。今回は「整理」だけを取り上げます。

ということで、以下「40代からの自分の人生を充実させる整理術」のエッセンス~「整理術」編です。今回は全部で4点です。


#1 仕事の最初のステップは「整理」

ドラッカーが「知識労働者」という言葉で語ったように、もはや現代は「言われたことをやっていればそれでいい」時代ではありません。環境が急速に変化する中で「何を目的に(WHY)」「どういうことを(WHAT)」「どういう段取りで(HOW/WHEN)」やるのかを自分で決めていく必要があります。

効率を求める前に、効果。正しい的を狙うことが必要です。

ここで役に立つのが、整理の発想と技術です。

本書では次のように述べられています。
仕事を「見える化」できたら、仕事の半分は片付いたも同然
仕事の細分化、具体化が進んでいけば、仕事もだんだんほぐれてきて、柔らかくなっているはずです。ここまでくれば仕事は半分ほど終わったようなもので、あとは期限に合わせて作業を行っていくだけなのです。


#2 整理収納は「使うため」にする

整理や収納の目的はあくまでも「その空間を快適にすること」「モノを使いやすくすること」です。

モノを使い安くするためには「モノがすぐに取り出せる環境作り」が必要ですが、そのコツとして著者は、1)使用頻度と定位置、2)ラベル、3)分類、の3つを挙げています。
(1) 使用頻度の考慮と定位置
(2) ラベルを貼る
(3) 適切な分類

また、人それぞれ、快適さの基準や日々使うモノは異なるため、「この整理の仕方がベスト」と一概に言うことはできません。自分の価値観やライフスタイルをもとにした一人ひとりのカスタマイズが不可欠です。
どんな物をどれだけ持てば自分が一番快適なのかは、自分で判断するしかありません。
人間が生活の主役です。家や部屋が主役ではありません。


#3 その他の整理の工夫

その他さまざまな整理のコツが紹介されています。

書類 … 溜まる一方の書類は、「捨てる基準」を明確にして、どんんどん手放していくことが必要です。残った書類は「ファイリング」の技術を用いて再利用するときのために分類していきます。

メール … こちらも、基準を決めてどんどん処理していきます。読まないメルマガは解除重要で返信が必要なメールは即返信特に重要なメールは別途保存。重要なメールについて著者は
ほかの文書ファイルと同じように、ワードなどの形で保存しておきます。その上で、受信箱のメールを削除していきます。
と言っています。ちなみに、私が使っているGmailにはアーカイブ機能(メールを保存したままinboxから見えなくする機能)が付いていて著者と同じことがメーラひとつでできます。

時間 … 時間については、時間の使い方を記録するひとつのことに集中する時間を作る細々としたものはまとめて処理する、といったことを行えばより効果的に使うことができます。


#4 整理が最上位の目的ではない

私自身の経験から思うことですが、整理の技術を身につけようとする過程では、整理することを単純に過大評価してしまったり、整理がうまくできないことがストレスになったりします。

そういうときには、整理は最上位の目的ではなく、人生を豊かにするため、周りの人や時間やモノを大切にするための手段にすぎないことを思い出すのが良いようです。

著者こう言っています。
片付けはあくまで手段であって、目的ではありません。目的は、あなたが毎日楽しく過ごすことです。


・・・以上です。


一言感想

整理の「価値の話」と「方法論の話」と「整理以外の話」がいっしょくたでちょっと雑然とした印象も受けましたが、著者が多くの人に伝えたいと思っていることがぎゅっと盛り込まれている感じがして、よかったです。

読んでいて、著者から直接話を聞かせてもらっているような気分になりました。


こんな方におすすめ
・整理収納アドバイザーが話す整理の話、その他の話がいろいろ聞きたい


おまけ
著者が1級を取られている整理収納アドバイザーの2級公式テキストは一般にも販売されています。そのレビューを過去に書いていますのでもしよろしければ。
整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門

著者の仲井さんのサイトなど。
楽しい毎日を送るお手伝い 物と心を整理するコーチ 仲井圭二の日記
仲井圭二さん - Facebook
仲井圭二さん - twitter


追記20110617
「40代からの自分の人生を充実させる整理術」の2回目のレビューを書きました。

2011/06/12

こんどこそ!「捨てる」技術! 収納のきほん おさらい帖 / 芳賀裕子


こんどこそ!「捨てる」技術! 収納のきほん おさらい帖」を読みました。

著者の芳賀さんは、過去に合計13回も引っ越しを経験し、現在は「お片づけコーチ」として活躍されている方。この本はそんな整理・お片づけのプロが書いた整理本です。

全部で100数ページとコンパクト、イラストも豊富に使われており、読みやすいのが特徴です。

整理についての理解を深めるために読みました。


目次
第1章 収納のマイスタイルを見つける
第2章 わが家の適量を知る
第3章 収納する場所を決める
第4章 収納の仕方を工夫する

本書の最大のエッセンスは、何といっても本書の骨格にもなっているフレームワーク――「マイスタイル」」「適量」「場所」「収納の仕方」――です。4つの要素で「整理のやり方」を簡潔に説明しています。このフレームワークが非常にわかりやすいので、以下その構成に沿ってエッセンスをピックアップしたいと思います。


1. 整理 = マイスタイル + 適量 + 場所 + 収納の仕方
上手に整理するためのコツを一文で言うと
・自分の価値観を明確にし(マイスタイル)、
・空間の容量に適した量のモノを持ち(適量)、
・各モノの定位置を決め(場所)、
・上手に収納する(収納の仕方)、
ということになります。


「大事なもの」というのは一人ひとり異なるのでまずは価値観を明確にした上で、それをもとに量を適量にし、適切な場所を設定し、最後に収納テクを用いて上手に収納する、という風に進めていきます。

このうちどれが重要でどれかが重要でない、ということではなく、この4つの要素を視点をもって全体をバランスよく設計していくことが重要なのだと思います。おそらく、整理を実際にやるときにはこのステップを行きつ戻りつ進めることになりますが、これら4つの要素をきちんと区別しておくだけで全体の効率が大きく変わってきます。

以下では、ここで分けた4つの要素「マイスタイル」「適量」「場所」「収納の仕方」のそれぞれをピックアップしていきます。


2. マイスタイル
理想的な整理のカタチは普遍的なものではなく、一人ひとり異なるもの。だからまずは、「自分は生活の中で何を重視したいのか?」「もっと楽しく暮らすにはどこのウェイトを上げる必要があるのか?」を考えることが必要です。

自分の理想とするスタイルが、その後のモノを減らしたり場所を決めたりするステップにおける基準となります。


3. 適量
一般に、多くの日本人はモノを「持ちすぎている」そうです。「買う」「もらう」「作る」でモノが増えた分だけ「捨てる」「あげる」「使い切る」でモノを減らす必要があります。

モノ増加の原因となるものにはたとえばこんなものがあります。
・いつか○○しようと思っているモノ … やせたら着たい服、オークションに出すモノ、試供品
・捨てるタイミングがわからないモノ … 領収書、手紙
・用途が限られているモノ … ホットサンドメーカー、シフォンケーキ型、ジューサー
・消耗品の過剰なストック


4. 場所
いつもきれいなお部屋を保つには各持ち物に対して「指定席」を決める必要があります。「使うモノは使う場所に」、いわゆる「ゾーニング」の考え方が重要です。

ゾーニングを行うためには、家族の生活動線を知る必要があります。


5. 収納の仕方
場所決めがきっちり出来たら、最後は上手に収納します。

ここでポイントになるのは
・空間を区切ること
・取り出しやすくすること
・在庫量がすぐ分かるようにすること
・セットで使うモノはひとつにまとめること
などです。


・・・以上です。

他にも著者・芳賀さんのお家の写真やいろんなモノのたたみ方などが載っており、面白く読むことができました。


こんな方におすすめ
・整理収納の基本的な考え方を学びたい


おまけ
著者・芳賀さんのサイトいろいろ。
Studio HAGA
お片づけコーチング
ちょこキャリ日記 整理収納アドバイザーの収納術